「誰も信用しない」独裁者の猜疑心

全人代の開幕直前、中国軍では激震が走っていました。習主席の盟友であったはずの張又侠(ちょう・ゆうきょう)・中央軍事委員会副主席までもが、規律違反で調査対象となり、失脚したのです。

中国研究者のオーヴィル・シェル氏は、3月1日の読売新聞に掲載されたロングインタビューで「現代はさながら独裁者の時代」として、習近平氏、トランプ、プーチン両大統領の名前を挙げ「独裁者は、自らに対抗し得る存在を脅威とみなすものです」と語っています。

さらに習氏については「猜疑心を抱き、不安に駆られ、弱みを隠し、誰も信用しない」と評しました。盟友すら切り捨てるその手法は、全人代に集まった約2800人の代表、そして国民に対しても「逆らう者は容認しない」という無言の威圧として伝わっています。