「飲んでいません」裁判で飲酒を否定した被告

鈴木被告の裁判は、2026年1月14日に始まった。

「飲んでいません」

この日の初公判で、起訴内容について問われた鈴木吾郎被告は、事故を起こしたことは認めたものの、事故前の飲酒を否認。弁護側も、過失運転致死傷罪にとどまると主張し、検察側の主張と真っ向から対立した。

検察側は、事故前日を含む複数の日のドライブレコーダーの映像を証拠として法廷で再生。その映像には、車内で焼酎を飲んでいる様子が映っていた。鈴木被告は「過去に飲酒運転をしたか」と問われると、「飲んでいない」と否定し、事故当日の飲酒を重ねて否定した。

母親が「事故で3人がどれだけの恐怖と痛みを感じたのかを受け止めたい」と、事故に関するほとんどの資料に目を通した。その思いを、1月30日の意見陳述に込めた。

「毎日毎日、湊斗を探してしまう。毎日が生き地獄です。被告にはこの事故と向き合い、飲酒したことを後悔し、心から反省してほしい」

裁判の最後、鈴木被告は「大変申し訳ございませんでした」と謝罪。母親たち遺族に向かって土下座した。