祝い続ける誕生日、片付けられない衣服「自ら命絶つこと考えた」母親を支えたもの

2025年9月28日。この日は、湊斗ちゃんの誕生日。母親は湊斗ちゃんのために用意したケーキで、誕生日を祝った。生きていれば4歳となっていた。
「どんな4歳になったんだろうなっていうのを想像しながら、でも悲しい気持ちではお供えしたくなかったので、本当にそこに湊斗が居るような気持ちでお供えしました」
事故当日に湊斗ちゃんと寛人さんが脱ぎ捨てた衣服を、今もそのままにしている。
「最後に3人で過ごしてた時の服だと考えると、片付けられない。湊斗と離れるのがつらすぎて…」事故後、「自ら命を絶つことも考えた」という。それを思いとどまらせたのが、事故当時、お腹にいた第2子だった。
途方に暮れて泣いている時、お腹にいた子がお腹を強く蹴り飛ばしてくれたことがあった。母親はそれを「励ましてくれている」と感じたという。

「やっぱり赤ちゃんのことがあるので何とか耐えて耐えてっていう日々でした。生まれてきてくれた後は1人じゃなくてこの子がいるので、安心する。守るべき存在というか、私の生きがいになってる存在です」
もう一つ、支えとなった存在がある。同じように危険運転で家族を亡くした遺族たちだ。
家族3人を突然失い、これからどうなるのか、どう生きていかなければならないのか、裁判は…。不安な日々を送る中で、同じ境遇の遺族たちが大きな支えとなった。
「ご遺族の方とつながることができ、分からないことを聞けたり、アドバイスを頂いたりと他の被害者の体験談はとてもありがたかった」
遺族たちとの交流のなかで「楽しい」と思えることが増えたという。














