海上自衛隊の幹部が安全保障上の重要機密である「特定秘密」を漏らした疑いがあるとして、防衛省はあすにも処分する方針です。また立件に向けて捜査を進めています。

「特定秘密」を漏らした疑いがあるのは海上自衛隊の1等海佐です。この1等海佐は知り合いの海上自衛隊OBに「特定秘密」を含む情報を漏らしたとして、自衛隊の捜査機関にあたる警務隊が立件に向けて捜査を行っています。

「特定秘密」の内容について明らかになっていませんが、関係者によれば「情報が海外に流出した形跡はない」としています。

防衛省は、あすにもこの1等海佐を懲戒処分する方針のほか、情報を受け取ったOBに対しては退職金の自主返納などを求めることにしています。

「特定秘密」とは安全保障に関わる機密情報で、特定秘密保護法に基づき政府が指定していますが、漏えいの疑いが明らかになったのは今回が初めてのことです。