「ごめんなさいっていう感情になることが多い」手術という選択とリスク

手術を決めた人もいる。

井手あかりさんは2024年、夫の悠介さんと結婚し、福岡に移り住んだ。手術を決めたきっかけは、転職したことにあった。

井手あかりさん(27)
「最近より手汗の出る量がひどくなってるような気がして、新しい職場で新しい人と出会うときに、申し訳ないなって思うタイミングが増えた」

職場には共有のパソコンや電話があり、使い終わった後はいつもハンカチで拭いている。

井手あかりさん(27)
「人の物を壊したりとか、人の物が汚れたりするっていうのに、ごめんなさいっていう感情になることが多い」

夫の悠介さんは…

夫・悠介さん(27)
「中学校の頃から手汗がひどいっていうのは知ってて。手繋ごうとしたら、今手汗ひどいから嫌だとかっていうのはすごくあった。仕事でもだいぶ周りに気遣ってるんだろうなって」

10年以上汗に悩み、ストレスを抱え続けてきたという。

井手あかりさん(27)
「先週、手術が決まって、もうこの手汗に悩むのもあと1週間なんだ、あと何日なんだっていう気持ちで仕事に行けた」

あかりさんが受けるのは、胸部の交感神経を遮断する手術だ。大量の手の汗は、交感神経から送り出された信号を受けて出るとされている。

手に汗を出すよう信号を送る交感神経を、電気メスで焼き切ることで、ほぼ確実に過剰な手の汗を止めることができる。

その一方で、胸や太もも、背中などの、手以外の場所から汗が出る「代償性発汗」が現れるリスクがある。場所や、その量は手術をしてみなければ分からない。

SNSには手術を受けたことを後悔する内容の投稿もある。

「代償性発汗がひどくて日常生活や人付き合いに支障が…」
「手術を後悔せざるを得ないほどに生きるのが困難に…」