戦後80年となった2025年、富山大空襲をはじめとする戦争の記憶継承に向けて、市民の機運が高まりました。これまでなかなか腰をあげなかった行政もようやく動き出そうとしています。

市民グループ「富山大空襲を語り継ぐ会」で語り部として活動する、西田亜希代さんと娘の七虹さん。

2人が訪れたのは――

農村文化研究所 遠藤宏三理事長
「ここが日本一小さいという八畳間ひとつだからね、八畳間一つの戦争資料館です」

八畳一間のスペースには地元出身の兵士の遺品などが並べられています。

農村文化研究所 遠藤宏三理事長
「家族が日中戦争で戦っているお父さんにあてた『軍事郵便』。『ありがとうございます、大好きなチョコレート』お父さんが送ってくれたんでないの?『トシ子はうれしくぴょんぴょんはねました』」

特注の箱に大切に保管されていたのは、アメリカ兵が拾った日本兵のアルバムです。

農村文化研究所 遠藤宏三理事長
「俺たちが戦ってる日本人の兵隊というのはどんな野郎だろうなと見たんだろうな。これはやはり投げられない(捨てられない)」

アメリカ兵は自分の家族にこのアルバムを送った後、沖縄戦で戦死したということです。

アルバムを受け取ったアメリカ兵の家族は――

農村文化研究所 遠藤宏三理事長
「息子が戦った遺族の元に返したいと。敵と味方だよ、ひとつのドラマだよね」

西田七虹さん
「この小規模のスペースでもこんなに遺品を置くことができて、それを説明してくださって、継承の輪が広がっていくのではないかなと思いました」

西田亜希代さん
「ただ品物だけ集めればいいっていうことではないなと。背景とかも丁寧に聞いて、それを記録して、後世にお伝えできる範囲で伝えていきたいなと思いました」