町民が疑問視するコストと効果

町の提案で、町名の変更は、すんなり進むのかと思いきや…。

町民
「面倒くさいことしたくないから嫌だ」
「ちょっとねー、1億1000万かかるわけでしょ?町民としては、それだけのメリットが出てくるのかなというのが一番の問題」

町民の間では、反対や懸念の声が少なくありません。最も疑問視されているのが、町名変更にかかる「コスト」です。

町によりますと、行政システムの更新に1億円、民間事業者が町名変更に伴って看板や印刷物を変更するための補助金として1000万円、住民投票の費用として500万円がかかると見込んでいます。

これに対し町は、十勝を加えることで全国的に認知され、ふるさと納税が5年間で2億円増えるほか、観光客の増加によって1億8000万円の経済効果も見込んでいますが、あくまでも「期待値」で、実際の効果は見通せません。

清水町 辻康裕町長
「コストがかかる以上に経済効果が見込める、それを引き出せる自信があるので、みなさんに提案しています。1億円をかける価値は大いにあると思います」

町は来年中の町名変更を目指し、賛否を問う住民投票を6月以降に実施したい考えです。

道外で暮らす間に十勝のブランド力に気づく

堀内大輝キャスター)
辻町長は去年就任したばかり。地元出身ですが、道外で長く暮らす間に、十勝の持つブランド力に気づいたということです。

堀啓知キャスター)
ブランド力を高めたい町と、コスト面を心配する町民。どちらの意見も大切ですね。

「利尻富士町」も1990年に町名変更で誕生

堀内キャスター)
総務省によりますと、合併や市制の施行ではない市町村名の変更は珍しく、清水町で実施された場合、道内では1990年に東利尻町が利尻富士町に変わって以来となります。

利尻富士町によりますと、町名を変更したことで全国的に知名度がアップし、観光面でも少なからず効果があったということです。

兵庫県では2019年「丹波篠山市」が住民投票を経て誕生

堀内キャスター)
兵庫県の篠山市は2019年に、住民投票を経て「丹波篠山市」になりました。

丹波篠山を冠した特産品の「黒豆」や「黒枝豆」などのブランド力強化に効果があったとしています。

今後、清水町は、町名変更の賛否を問うために住民投票を行う計画です。

当初は18歳以上の成人を対象にする予定でしたが、説明会で出た意見を受け、中高生にLINEで賛否や住民投票に参加したいかなどを確認したうえで、住民投票の対象年齢を決定するということです。

堀キャスター)
より愛されるマチになるためにも、地元の人が広く納得できる形で議論が進むことを期待したいですね。