去年1月に起きたアメリカ連邦議会乱入事件について調査を行ってきた下院の特別委員会は22日、800ページを超える最終報告書を公表しました。

下院の特別委員会は1年半にわたって1000人を超える証人から聞き取りを行い、今月19日には、トランプ前大統領を「暴動の扇動」など4つの容疑で刑事訴追するよう司法省に勧告することを決議しました。

22日に公表した最終報告書は845ページにのぼり、トランプ前大統領があらゆる手を使って選挙結果を覆そうとしたことや議会への乱入を止めようとせず、むしろ煽っていった経緯などが膨大な証言や交信記録とともにまとめられています。

特別委員会の副委員長を務めた共和党のリズ・チェイニー議員は報告書の中で、「このような振る舞いをする人物は我が国の権威ある地位に就くことはできない。彼はいかなる役職にも不適格である」とトランプ氏を厳しく批判しています。