「最後まで気持ち良く、安定して走るパターンだと信じて(独走しました)」
――8km手前からの独走は、事前に立てたプランと違っていたと思うのですが?
吉田:コーチと相談して、ペースメーカーもいるので、出て行くとしたら早くても24km、25kmあたり。追い風、向かい風を確認して出て行くプランを考えていましたが、距離が進むにつれて動きが噛み合ってきました。(1km)2分57秒に合わせるより、2分55秒の方が最後まで気持ち良く押し切れるんじゃないか、と思って先頭に出ました。
――勝つことも記録も、両方を狙っての飛び出しだった?
吉田:もちろん勝つこともタイムも意識していましたが、それよりも感覚を大事に走ることを優先しました。その感覚を信じて、これが自分にとって最後まで気持ち良く、安定して走る一番のパターンだと信じて行った形です。
――遅いと感じるペースで走るとどんな状態になるのですか。
吉田:ペースを無理に抑えてしまうと地面からの反発を上に逃すので、変に跳ねて余計に体力を消耗してしまうことがあると思います。それで後半伸びないと感じているので、ニューイヤー駅伝(2区区間賞)のときのように、自分の感覚を信じて飛び出して行きました。
――今後、2つの方法が考えられます。1つは前半から今回のような走り方をして、最後までもたせる方法。もう1つは前半の遅いペースに、自身の動きを合わせる方法です。
吉田:欲張りなので、どっちもできるようにしたいと思っています。集団で待機して、集団の力を借りてタメを作り、最後に上げて行くのがマラソンを戦う上でのセオリーで、セオリー通りの戦いができることはすごく大事なことだと思います。その一方で今回のように最初から飛び出して、最後まで走り切ってしまうマラソンランナーはほとんどいないと思います。誰もできないことだからこそ、それをできるようになったらすごく強いマラソンランナーになれるということです。どちらもできるようにしていきます。今回は飛び出して、すごい低血糖と脱水症状になって死にかけましたが、それでもやっぱり、この走りが自分の走りだな、と改めて思いました。反省や課題はありますが、これまで通り地道に練習を続けていけば、あと7km伸ばせたらいいだけなので、だったら頑張れるでしょう、というポジティブな気持ちで次に向けて頑張って行きたいと思います。

















