ロシアによる侵攻開始以来、初めてウクライナを離れアメリカを訪問したゼレンスキー大統領。連邦議会で演説し、ウクライナへの支援継続を訴えました。一方、ロシアはさらに兵士の数を増やそうとしています。最近ロシア政府は兵士を募る“宣伝ドラマ”をSNSなどで流しています。

■ゼレンスキー氏が電撃訪米 兵士の旗を手渡す

スタンディングオベーションで迎えられたゼレンスキー大統領。

青や黄色のウクライナカラーの服装で連帯の意思を示す議員も見られました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「あらゆる見込みや悲観的なシナリオに反し、ウクライナは陥落しなかった。ウクライナは健在だ」

演説でゼレンスキー大統領はウクライナへの支援継続を訴えました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「アメリカの支援は慈善行為ではない。世界の安全保障や民主主義に向けた投資であり、我々は最も責任ある方法で扱っている」

演説の最後にゼレンスキー大統領は、ペロシ下院議長らに国旗を渡しました。

実はこの国旗、ウクライナの前線で戦う兵士らが、自分たちの名前を書いてゼレンスキー大統領に託したものです。

一方、ロシアはウクライナへの攻撃を続ける構えです。

■「入隊すれば借金のない生活」ロシア“宣伝ドラマ”で兵士募る

ロシア・モスクワで12月21日、プーチン大統領も出席した国防省の幹部会議で、ショイグ国防相は兵士の数を増やすことを提案しました。

ロシア ショイグ国防相
「ロシアの保安に関する目標を達成するため、兵士の数を150万人まで増やさなければならない」

そのためなのか、ロシア政府は最近、こんな宣伝動画をSNSなどで流しています。

登場するのは、借金を抱えているロシア人男性・ジェーニャ。

借金取り
「ジェーニャくん、ここに来るのはもう3回目だ。ローンの利子を払いなさい」
「今度は腕を折るからな」