「従うしかなかった」当時13歳の少女が受けた“強制避妊”

グリーンランドで生まれ育った中学校の教師のマリナさん(40)。
13歳の息子、クリスチャンくんと暮らしています。
マリナさん(40)
「家ではグリーンランド語・デンマーク語・英語、全部使って会話します」
かつて、グリーンランドはデンマークの植民地でした。1979年に自治権を与えられましたが、外交や安全保障は、今もデンマークが担っています。
笑顔を絶やさないマリナさん。その裏で息子と同じ年頃に負った心の傷を、今も抱え続けています。

マリナさん(40)
「最初の避妊措置は13歳の時でした。『デポ・プロベラ』という注射薬を、19歳まで打たれ続けました」
27年前、学校のすすめで訪れた医療機関で、デンマーク人の医師から強制的に避妊注射を打たれたといいます。
マリナさん(40)
「医師からは『中絶が嫌なら注射を打つように』と言われました。『処女です』と伝えても、『初めての性行為でも妊娠することはあるから』と言われて。まだ13歳だったんですよ?ショックでした。でも大人の言うことに従うしかなかった。まだ子どもでしたから」
それは、増え続けるイヌイット人口を抑えるため、デンマークが進めた政策の一環。

マリナさんや同級生たちは、学校にいる時間に医師のもとを訪れるよう言われ、家族でさえその事実を知りませんでした。
そして19歳のとき、生理の際に大量出血して倒れるまで避妊注射を打たされ続けていたのです。
27歳のときに無事、クリスチャンくんを出産したマリナさん。

マリナさん(40)
「授乳期間中でも避妊の再開を迫られました。まるで体までも支配されているようでした。デンマーク政府への信頼を失いました。もう信用できません」














