閉店する岩手県奥州市水沢の商業施設、メイプルの運営会社に対し市が来年4月までの光熱水費を支援することが22日、決まりました。市によりますと運営会社の運転資金はほぼゼロになったということです。

 これは22日開かれた市議会の臨時会で補正予算が可決、成立したものです。
 奥州市の中心商店街にあるメイプルを巡っては電気料金の高騰を理由に、運営会社が来年4月で閉店するとしていました。市によりますと光熱水費を含む運転資金はすでにほぼ無くなっていて、このままでは年明けにも閉店が予想される状態だということです。
 メイプルには公共施設を含めて37のテナントがあり、市民サービスの停止などを避ける必要があるとして市は当初の発表があった通り来年4月までの光熱水費の支援として合わせて3700万円余りを補正予算として提案しました。
 22日の臨時会で議員からはテナントや市民への市の説明を求める意見がありましたが、採決の結果、賛成多数で可決されました。
 またメイプルに関わる不動産鑑定料242万円あまりの補正予算案も可決されました。
 市は鑑定の結果を今後の施設の取得に向けた参考にしたいとしています。