■地震タイプ別の被害想定

4つタイプの地震の被害想定をまとめました。いずれも被害が大きくなる冬の夕方に発生した想定です。

まず、マグニチュード9.0の「東北地方太平洋沖地震」です。県内の広い範囲で震度6弱から6強を記録し、死者数は▼5498人、建物の全壊と焼失数は▼7万7612棟に上ります。被害の大部分は津波によるものです。

このほかの3つの中で、特徴的なのが、「長町ー利府線断層帯地震」です。地震の規模は最大でもマグニチュード7.5ですが、震源が浅く仙台圏を中心に最大震度7が想定されます。また、住宅密集地での火災による被害が大きく、死者数は▼1095人、建物の全壊と焼失数は▼2万3799棟と、4つのうち2番目の被害の大きさです。

このように様々なタイプの地震が想定されますので、わたしたちも対策を改めて考える必要がありそうです。