検察側は「被告人は、事故直前にもハンドル操作を維持できずに中央線を越える運転をしてこれを是正するなどしていたことから、自身が運転するに際して極めて危険な状態だったことは十分に認識することができた。休憩できる場所もあったのに、休憩して体調を整えていれば、事故を起こすこともなかったといえる。尊い命を奪われたことに加え、被害者がまだ7歳と若年でありこの先過ごすことができたであろう数十年の未来が一瞬にして失われたことも考慮すれば、被害結果は極めて甚大である。刑事責任は重く、実刑をもってのぞむ必要がある」などと指摘し、禁錮4年を求刑しました。

一方、弁護側は「眠気止めの薬を車に積むなど一定の対策をとるなどしていて、必ずしも悪質ではない。被告人が加入している保険により損害賠償がされていく見込みであり、本人は今後は車を運転しないと誓っている。謝罪の思いも強く、社会内での更生を考えるのが相当だ」と述べました。

最後に男は、「私は、私が犯した罪と一生向き合っていきたい。すみませんでした」と述べました。

裁判は結審し、判決は来年1月19日、言い渡されます。

※男の子のご両親の上申書は、法廷で検察官が読み上げたものを、記者が聞きながら書き留めたものです。