■第91回全日本フィギュアスケート選手権大会(22日 大阪・東和薬品RACTABドーム)
大阪で22日に開幕した全日本フィギュアはアイスダンスのリズムダンス(RD)が行われ、“かなだい”こと村元哉中(29)・高橋大輔(36)組が77.70点で首位に立ち、全日本初優勝に向け好スタートを切った。大会4連覇中で北京五輪代表の小松原美里(30)・小松原尊(31)組は2位で、24日のフリーダンスに挑む。
アイスダンスは今大会6組で争われ、村元・高橋組は5番滑走で登場。アップテンポな曲調に合わせ、序盤の要素でGOE(出来栄え点)が5点台と勢いに乗ると、ツイズル(多回転の片足ターン)、終盤のミッドラインステップ、リフトで観客を沸かせた。演技後は会場の声援に応え、得点は自己ベスト(79.56)に迫る77.70点が出ると納得の表情を見せた。
高橋は「今回は緊張感があったのか、その中でもかなりいい演技ができたと思います。リフトが残念だったんですけど、大きなミスがなかったので良かったです」と振り返り、村元はフリーに向けて「たくさん練習して滑り込んできたので、できることをやるだけ」と力強く意気込んだ。
“かなだい”組は今季結成3シーズン目で、10月27日のデニステンメモリアル・チャレンジでは国際スケート連盟(ISU)の公認大会で初優勝を飾り、GPシリーズでは第1戦のスケートアメリカ、第5戦のNHK杯は6位。全日本フィギュアは2年連続2位で今大会で初優勝を狙う。
最終滑走の小松原組は、序盤息の合ったステップで流れに乗ると、後半はアップテンポの曲調に合わせ難易度の高いカーブリフトで観客を魅了。得点はスケートカナダのシーズンベスト(68.88)を上回る69.96点をマークした。小松原美里は演技後「会場の皆さんの手拍子の応援がうれしかった。NHK杯(11月)に比べるといいところがたくさんありましたが、点差があるのでフリーでは練習してきたことを出せるような演技がしたいです」と語った。
今大会は来年3月に行われる世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)の代表選考も兼ねており、アイスダンスは1つの出場枠をかけ争われる。
【アイスダンス・リズムダンス結果】
1位 村元哉中/高橋大輔組 77.70点
2位 小松原美里/小松原尊組 69.96点
3位 高橋ニコル/シャイロー・ジャド組 52.01点
4位 木下あかり/田村周彦組 49.72点
5位 矢島榛乃/松井努夢組 43.63点
6位 菊池彩子/池田喜充組 42.41点














