日本国内で“タッチ決済”拡大も

藤森祥平キャスター:

【キャッシュレス決済比率(2023年)】※一般社団法人キャッシュレス推進協議会より

▼韓国:99.1%
▼中国:83.3%
▼イギリス:64.0%
▼アメリカ:58.4%
▼フランス:52.7%
▼日本:39.3%
▼イタリア:34.3%

キャッシュレス決済自体 は、日本でもだいぶ進んできた感覚がありますが、2023年の時点では、日本はまだ4割弱という比率です。日本の経産省は「2030年までに65%まで引き上げる」という目標を立てているそうです。

キャッシュレス決済における利用者のメリットとしては、支払い時間が短くなるということがあります。

【支払い時間】※経産省より
▼現金:26.1秒
▼非接触決済(タッチ決済など):14.3秒
▼コード決済:16.2秒

今回、PayPayとVisaが提携することになります。Visaは、対面での取引の79%がタッチ決済になっており、コード決済のPayPayの加盟店でも、これからはタッチ決済を拡大しようとしているそうです。

小川彩佳キャスター:
そのPayPayとVisaが今回提携することになりますが、どのようなことを期待しますか?

伊沢拓司さん:
やはり観光客が日米で便利になることが一つ強みなのかと思いつつ、アメリカはタッチ決済が普及しているので、Visa側の狙いをもう少し詳しく知りたいと思います。

ただクレジットカードを作れない層が、アメリカで苦労していたりしたら、可能性はあるのかなと思いますが、どのように市場に入っていくのかは注目したいと思います。

藤森キャスター:
キャッシュレス決済は、人手不足への対応に期待できるのではないかと言われています。

全面的にキャッシュレス決済だった大阪万博ですが、その効果の検証として、このようなデータがあります。

【現金決済に関わる作業(1か月間)】

<通常店舗>
▼釣り銭対応:377分
▼レジ締め:453 分
▼売上報告:300分
▼売上金の回収:313分
▼合計:1443分

<キャッシュレス>
▼釣り銭対応:0分
▼レジ締め:0分
▼売上報告:130分
▼売上金の回収:0分
▼合計:130分

現金関連の作業時間が、キャッシュレスにすることで、これだけ時間を縮めることができます。

一方で「現金で払いたい」という人は、選択肢がなくなり困るという人も当然います。

小川キャスター:
今も支払いは現金がメインという方も多くいらっしゃると思いますが、今後キャッシュレス決済がさらにもう一段階普及していくためには、何が必要になってくるのでしょうか。

伊沢拓司さん:
後押しが必要になると思います。キャッシュレスが進むと、小売とか外食産業は結構ありがたいですよね。

特に外食産業は今、人手不足で物価高で原料も高い、しかも食料品の10%の税率が0%になれば「外食はお金がかかるから」ということで外食控えが起こる可能性もあるとなると、こういったところでサポートする方が良いのかなと思います。初期費用を出したり、コスト低減に自治体が努めたりなど、対応策はあると思います。

そして、こうしたデータが出て、後から効いてくるというのは、万博の一つの意味なのかなと思います。

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<プロフィール>
伊沢拓司さん
株式会社 QuizKnock CEO
クイズプレーヤーとして活躍中