気象予報士の高安奈緒子です。2022年4月から気象キャスターとしてテレビに出演しています。今回で2回目のコラムです。
寒波の影響で、雪国では毎朝の雪かきにうんざりしている方もいらっしゃるかもしれませんね。お身体に気をつけて無理をしないようにしてくださいね。そんな雪国の人には、うんざりするような雪かき以外にも、雪に関する楽しい思い出や切ない思い出がたくさんあるのではないでしょうか。
■積雪はワンシーズンに一度… 幼い頃の雪の思い出
わたしが生まれ育った奈良盆地は、冬の朝の冷え込みこそ厳しいものの、雪が降ることはあまりなく、積もるのはワンシーズンに一度くらいでした。そんな雪とはあまり縁のない生活だったからこそ、雪が降ったときは、毎度毎度、新鮮な気持ちで雪を楽しんでいました。
そして、雪国ではないからこその、驚くような雪の思い出もあります。
わたしの母の実家は、兵庫県の北中部に位置する自然豊かなところにありました。冬は雪もどっさり積もります。
子どもの頃は年末年始になると、祖父母に会いに母の実家に行きました。毎年毎年、祖父母の家の庭で雪だるまを作るのを楽しみにしていたものです。
初めて触る雪の冷たさにびっくりしたこと。絵本で見るような雪だるまを作りたくて、父母や叔父叔母に手伝ってもらいながら、可愛い顔をした大きな雪だるまを作ったけどこと。裏庭に小さな雪山を作ってもらい、弟と一緒にソリすべりをしたこと。たくさんの楽しい思い出があります。
祖父母が亡くなり、もう行くことはほとんどなくなりましたが、いまでも西日本で雪が降ると、母の実家近くの降雪量や積雪量をチェックしてしまいます。その度に幼い頃の楽しい記憶がよみがえります。
■積雪で授業はなしに!貴重な“本気の雪遊び”
地元である奈良県橿原市では、雪は積もったとしても地面にうっすら程度ということがほとんどでしたが、何年かに一度、たっぷりと雪が積もることがありました。わたしが小学生のときは、雪がたっぷり積もった日は、なんと!午前中の授業はなし!みんな一緒に校庭で雪遊びをしました。
雪だるまを作っている子たちもいましたが、やはり圧倒的に人気なのは、雪合戦!わたしももちろん、全力で雪合戦に参戦しました。
雪の壁を作ってみたり、巨大な雪玉を作ってみたり…。どうなったら勝ちなのか、ルールは不明なまま、とにかく勝ちを目指して頑張りました。本気で雪合戦をして、雪が積もる中なのに汗だくになったことを覚えています。
雪国の人に、雪が積もった日はみんなで校庭で雪遊びをした話をすると大層驚かれます。わざわざ予定していた授業を潰して!?そんなに雪遊びが貴重なのか!?と。いや、貴重なんですよ!
というのも、西日本の太平洋側の平地では根雪になることはありません。雪が降り続くことも滅多になく、天気が回復すると、まるで幻だったかのようにあっという間に溶けていってしまうのです。
そんな中、チャンスを逃さず雪遊びをさせてくださった先生方に感謝ですね。これまでの人生で、雪だるまを作ったことやスキー・スノーボードなどの思い出は何度かありますし、これからもしようと思ったらできると思います。ただ、あんなに大人数で雪合戦をするのは、最初で最後でしょう。














