かつては「物価の優等生」とも呼ばれた卵ですが、価格の高騰が続いてます。東京市場での1月の出荷額は1月としては過去最高値を記録。背景にあるのは鳥インフルエンザの流行だけではないようです。

<パティスリー・サリュ. 望月亮オーナー>
「こちら卵になります。お菓子全般に使う殻付きの全卵の卵」

静岡市駿河区のケーキ店です。
ケーキのスポンジやカスタードクリームに欠かせない卵ですが、2、3年前と比べ、仕入れ値が3割ほど上がったと言います。

<望月オーナー>
「値段で言うと(10キロあたり)1000円くらいは上がっている」「上がるのはちょっと困りますけど、まあ仕方がないかなと」

価格が安く、安定しているため「物価の優等生」とも呼ばれた卵。例年、年明けはクリスマスと正月の需要が落ちつき、1年の中で最も安い時期ですが、東京市場での出荷額は先月は1キロ310円。去年の1月と比べ50円以上値上がりしており、1月としては過去最高値を記録しました。

スーパーマーケットの売り場にも変化がありました。

田子重 西中原店の2月11日の最もお買い得な卵は10個で税込み249円。

<田子重西中原店 増田克己店長>
「卵は普段よく使われる商品なので、200円を超えてしまうと(買う)動きが鈍くなる」

以前はLサイズの卵を並べていましたが、さまざまなサイズが混ざったパックに切り替えました。サイズを統一しないことでコストを抑えたもので、少しでも安く安定した提供を目指しています。

<購入客>
Q値段はどう?
「高いと思う。朝、僕だけでも3個食べるので。1週間で1パックは無くなる。まあしょうがないかな、しょうがなく買っている」

富士宮市で養鶏場を営む「あさぎり宝山ファーム」の福﨑代表は卵高騰の要因は2つあると言います。

<あさぎり宝山ファーム​ 福﨑​正展代表>
「一つは、数年前からの飼料価格、ニワトリのえさの価格が過去数年で高騰していること。もう一つは毎年冬に起こる鳥インフルエンザ。その二つの影響があって卵の価格が高い原因になっている」

ニワトリのえさの主な原料である大豆とトウモロコシは大半を輸入に頼っていて、円安の影響もあり、価格は3年前と比べて2倍近くに高騰しているといいます。
福﨑さんは、価格の上昇をきっかけに、消費者の間でブランド卵への関心が高まっていると話します。

<福﨑​代表>
「こういった状況になることで、卵に関心を持つきっかけになることは非常に良いことかなと思う」

今後の価格について、福﨑代表によりますと、高騰の要因のひとつである鳥インフルエンザの発生件数が今シーズンは少なく、このままの状況が続けば、供給が安定するため、「価格は落ち着く可能性が高い」ということです。