「風呂のない長屋生活」苦しさのなかでもひとつの幸せが

3人の子どもを育てていた家庭の生活は、決して楽なものではありませんでした。それにも関わらず、子どものために無理をして購入したものがあったといいます。

(孝和さんの母親)
「長女が生まれた頃、独立したばかりの内装業の仕事で生活はとっても苦しくて、食べたいものも食べられないこともありましたが、3人の子どもたちの成長を楽しみに頑張りました。その頃は二間のお風呂のない長屋に住んでいました。狭い部屋なので、家具は最小限にしていました」

「子どものベッドも手作りで、ほとんど主人が作ったものだったんです。その中で1つ、部屋に似合わない立派なものがありました。それはビデオのセットでした。ビデオカメラもありました。長男が1歳のとき買ったものでした。もう今から45年ぐらい前のことです。今は珍しくないですが、その頃まだまだ持っている人は少なかったです」