8日に投開票が行われた衆議院選挙は、自民党が歴史的な大勝を収め、高知1区、2区でも自民党・前職の候補が野党候補を大きく突き放して当選しました。京面アナウンサーの解説です。
▼京面龍太郎アナウンサー
与野党の連立の枠組みが変わった中で行われた「政権選択選挙」は、全国の情勢と同じように高知の小選挙区でも自民党・前職の2人が勝利しました。
衆院選、高知1区は自民党・前職で前防衛大臣の中谷さんが13回目の当選を果たしました。

(高知1区で当選 中谷元さん)
「有権者の皆様方の気持ちがしっかりと国政に伝わっていい国を作り、そして暮らしが豊かになりますように全力で頑張って参りますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」

(高知1区で落選 田所裕介さん)
「立憲民主党を離党し、中道改革連合に入党し、この選挙戦を戦うことになるという初めての選挙でありましたけれども、非常にいろんなことが起きました。その中で本当に皆さまに説明を尽くすことができなかった。その時間の余裕も無かったのが率直なところ」

(高知1区で落選 金城幹泰さん)
「チャレンジャーとして挑ませていただいたわけですが、まだまだ私の高知1区での認知度、それから力、演説力等々も全く足りていなかった。日本人ファーストをしっかりと掲げ、前面に押し出しながら選挙戦をしっかりと戦えたことは、組織としては非常に大きな意義があったのではないかと思っております」
高知2区は、自民党の前職で官房副長官の尾﨑さんが3回目の当選を果たしました。

(高知2区で当選 尾﨑正直さん)
「日本経済の再生を図っていくということが第一、その中にあって、先端産業の競争力強化とともに大事な事として地方経済の再生、この高知県の経済の再生にも資するような形でしっかりとした国の戦略構築を行って実行すると。そのことを頑張りたいと思います」

(高知2区で落選 浜川百合子さん)
「一人一人が大切にされる社会を作ってほしいという願いを託していただいたし、県民の平和を思う気持ちというのを最終盤でひしひしと感じた選挙戦で、私はそれがとても大きな希望であり財産だとも思っています」

(高知2区で落選 前田強さん)
「大変厳しい選挙結果でございます。本当にご支援をいただいた皆さまに、感謝と合わせて本当に申し訳ない気持ちでございます。この結果を受けても、我々国民民主党は、掲げた公約、これを必ず実現していく。それをまた明日からやり直す」
2区で当選した尾﨑さんは官房副長官の公務もあり一夜明け、早くも東京に戻りました。

(自民党 尾﨑正直さん)
「ほっとした感じで目覚めることができたと思っていますが、ただきょうからいきなりものすごく忙しいので、そういう意味においては引き締まった気持ちでもいます。本当に実効性のある政策を早期に作り上げて全速力で実行すること私も今いただいているお役の中で大いに頑張っていきたい。きょうから全速力でスタート、ロケットスタートだと思っています」
そして比例四国ブロックでは、中道改革連合の前職・山崎正恭(やまさき・まさやす)さんが、3回目の当選を果たしました。
(比例四国ブロックで当選 山崎正恭さん)
「私たち中道はしっかりと平和を守る。特に非核三原則や集団的自衛権のこともそうでありますけれども、しっかりと国民の皆さまを守るということにおいてはブレーキ役となってしっかりと、それを止めていきたい」
中谷さんは今回、全日程、高知で活動しました。自身の専門分野=防衛・安全保障だけでなく地域性を絡めた農業、林業、中山間振興策についても演説。組織力も相まって野党候補に大差をつけました。
新党・中道改革連合の田所さんは公明・立憲の連携で。参政党の金城さんも、去年の参院選での党の躍進を経ての選挙戦でしたが、ともに有権者に浸透はしませんでした。
2区で当選した尾﨑さんは、中谷さんとは反対に、官房副長官の公務や応援演説のため高知で活動できたのは7日間でした。限られた日程でしたが、「責任ある積極財政」など高市政権の政策を強くアピールしました。
共産党の浜川さんはSNSでのライブ配信など新たな支持層の拡大を図り、国民民主の前田さんも愚直に政策を訴えて有権者に「新しい選択肢」を示しましたが、尾崎さんには及びませんでした。

そして投票率です。今回は54.94%で、2年前の前回を2.97ポイント上回り、直近では2021年の57.34%に次ぐ高い値となりました。
解散前の高市政権の支持率が比較的高く、2区で当選した尾﨑さんも「選挙演説で若い世代の聴衆が増えた」と話していて、政治への関心は一定、高まったといえます。
そして全国の議席数を見ると、自民党が単独で316議席を獲得し、衆議院の「3分の2」にあたる310議席を上回りました。これは、参議院で否決された法案を衆議院で再可決でき「衆議院で」憲法改正の発議ができる議席数です。

衆議院で自民党の議席が「単独」で「3分の2」を超えるのは戦後初めてで、まさに“歴史的圧勝”となりました。この結果について県内各政党の受け止めです。
まずは自民党県連です。
(自民党県連 尾﨑正直 会長)
「高市政権への信任により3分の2を超える議席をいただいた。だからこそ丁寧に謙虚に対応していくことが大事。県連として今後県民との対話を深める活動を着実に行っていく」
立憲民主党県連です。
(立憲民主党県連 長尾和明 幹事長)
「大変厳しい結果。『新党』が浸透しきれずこういう結果になった。国民にわかりやすい丁寧な政治をしていただきたい。与党との対峙が課題で、高市政権を注視していく」
公明党県本部です。
(公明党県本部 西森雅和 代表)
「中道改革連合を全力で応援したが非常に厳しい結果となり、“高市人気”が結果にあらわれた。今後、中道が訴えてきた『生活者ファースト』と『平和を守る政治』を進めてもらいたい」
国民民主党県連です。
(国民民主党県連 前田強 代表代行)
「逆風の中でも踏みとどまることができ、政局の中でも一定の存在感を示せたのではないか。少数与党の時と交渉は変わってくるだろうが諦めるわけにはいかない。国民の暮らしやすさを守る政策を実現する」
参政党県連です。
(参政党県連 金城幹泰 会長)
「支持者のおよそ4割が高市政権下の自民党などに流れた。圧倒的な力を得た自民党の暴走を危惧し、失われた30年を打破するための政策をしっかり訴えていく」
共産党県委員会です。
(日本共産党県委員会 春名直章 委員長)
「選挙の結果は、国論を二分する憲法9条改定・軍拡などを国民が『白紙委任』したものではなく、総理が公言する憲法9条改定を阻止するため全力を尽くす」
今回の衆院選の結果を受け、高市総理は「公約に掲げた『食料品の消費税率0%』は一生懸命取り組んでいく」と話していましたが、こうした経済政策以外にも、これから私たちの暮らしがより良くなるために国会ではどのような審議が続くのか、引き続き注視していく必要があります。














