158人が死亡した韓国ソウル・梨泰院の群集事故をめぐって、韓国の国会の調査が始まり、与野党の議員が現場を視察しましたが、遺族に詰め寄られる場面も見られました。

韓国国会は梨泰院での事故の実態を調べるため、特別委員会を設置。21日、与野党の議員が、遺族が自主的に設けた焼香所や現場となった坂道を視察しました。

野党・共に民主党 禹相虎議員
「なぜ事故が未然に防げなかったのか、そして責任は一体どこにあるのかを明確に問いただす国政調査になるよう努力する」

現場では遺族や市民団体が事故の真相究明を求めて議員たちに詰め寄り、騒然となる場面も見られました。

国会の調査では今後、関係者から当時の状況を聞き取る聴聞会も開かれる予定です。

事故で娘をなくした母親
「当時、多くの救助要請がありましたが、そこには国がありませんでした」

一方、この日、遺族協議会は海外メディアとの記者会見を行い、尹錫悦大統領の謝罪や徹底した真相究明などを求めていくと訴えました。

協議会には亡くなった103人の遺族が参加していて、日本人2人の遺族を含む海外の遺族に対しても連絡を試みているということです。