記録的な大雪となった新潟県では、国道で22キロにわたって車の立ち往生が発生しました。
もしも車で立ち往生したらどうすれば良いのか、取材しました。

記録的な大雪となった新潟。柏崎市の国道8号では、22キロにわたって断続的に立ち往生が発生し、最大で800台ほどの車が滞留しました。



「車の立ち往生」に巻き込まれないためにはどうすればよいのか?
JAF福島支部に話を聞きました。

JAF福島支部事業課交通環境係・渡辺周二係長「大雪が事前にわかるのであれば、不要不急の外出は控える」



それでも、外出しなくてはならず、車で立ち往生してしまった場合、どんなリスクがあるのでしょうか。


JAF福島支部・渡辺さん「排気ガスが逃げ場を失って、車内に入ってきます。人間が車の中から出られないとなると、酸欠状態いわゆる一酸化炭素中毒を引き起こす。最悪の場合は、死亡に至る恐れが考えられます。」

柏崎市では20日、大雪の影響で自宅が停電となり、車で暖をとっていた女性が一酸化炭素中毒の疑いで死亡しました。

JAFの実験では、一酸化炭素中毒の原因となる排気ガスは、マフラーが雪で塞がれてしまうとわずか1分で車内に充満してしまいました。


排気ガスは車の床下に溜まったあと、車体の隙間から車内へ入り込んでしまいます。どんな対策が必要なのでしょうか。



JAF福島支部・渡辺さん「(雪を)定期的に取り除かないと効果がないんですけれども、マフラーの後方部分を除雪をしていただくことによって、ある程度リスクを抑えることができます」

マフラーの周りを除雪した車と、していない車を比べると・・・



除雪した車は、一酸化炭素の濃度がほぼ上がらなかったのに対し、していない車はわずか16分で危険なレベルに達してしまいました。