マレーシアで摘発された特殊詐欺グループ。生成AIを使った巧妙な手口が明らかになりました。

 大阪府警の捜査員に連れられて歩く特殊詐欺グループの一員とみられる男たち。去年8月、マレーシア警察は日本人4人や、台湾出身の男ら計10人を摘発しました。

 日本へ移送された葛籠匡矢被告(25)ら男4人は、大阪府警捜査二課の警察官になりすまして、東京都の男性(70代)とビデオ通話するなどし、現金500万円をだまし取ったとして起訴されました。

 男らはビデオ通話で被害者にニセの逮捕状を見せるなどしていたということですが、この際、「リアルタイムディープフェイク」と呼ばれる生成AIを悪用していたことが新たに分かりました。手口はこうです。

 まず、台湾出身の男が偽物の警察官の制服を着て画面に向かいます。次に、生成AI技術を使って男の顔をニセの警察手帳の写真に置き換えます。

 そして、日本の被害者とビデオ通話する際は男は口をパクパクと動かすだけで実際は隣に居る日本人のメンバーが台本を読みながら日本語で会話をしていたということです。

 グループは去年6月以降、日本人8人から計約1900万円をだまし取ったとみられています。