玄界灘に浮かぶ美しい島にこの秋、若い姉弟がカフェを誕生させた。古民家の改修に、島野菜を使ったメニュー作り…ディレクターが惚れ込んだ取材が、1時間のドキュメンタリー番組に実った。『しまカフェ~佐賀・加唐島~』=12月26日(月)午前10時半からRKBで放送=。この番組のプロデューサーでもあるRKB報道局の神戸金史解説委員が、RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』で制作過程を報告した。
◆情報番組の企画をドキュメンタリー化

RKBテレビ『タダイマ!』の企画で、迫真由美ディレクターが離島の若者を追いかけていました。映像がきれいで非常にいいなと思ったので、迫ディレクターと話をしてみると、ドキュメンタリー番組化への熱意が伝わってきたんです。
私は、解説委員のほかに「ドキュメンタリーエグゼクティブプロデューサー」という長い肩書きがありまして、RKBのトップから「若い制作者たちにドキュメンタリー番組を作ることを伝えていってほしい」と言われています。「じゃ、やってみようか」と番組化がスタートし、迫ディレクター渾身の1時間番組を来週月曜日に放送することになりました。「ナレーションの原稿はこの言葉の方がいいかねえ?」とか「この文字スーパーは要らないかな」と話しながら番組を作り上げていくのは、とても楽しかったです。
◆佐賀・加唐島を舞台にした姉弟の挑戦
加唐島(かからしま)は佐賀県で一番北、呼子港から船で15分のところにある人口100人ほどの小さい島です。多くの釣り人と猫好きな人が訪れる島。映像にはいっぱい猫を入れてみました。港から坂を1分ほど上がると見えてくるのが、白い塀の古民家です。

井川えりなさん(24歳)と弟・真太郎さん(20歳)が、自分たちの手で作り上げたカフェ。9月にオープンしています。建物の前に白い塀があって、そこに手作りのテーブルを7m半ぐらい取り付けています。手作りだから少し段差もあります。このオープンテラスからは港が見下ろせて、堤防にいる釣り客も見えます。非常に景色が良い。二人は、こんなことを言っていました。
迫ディレクター:ここから見る景色、最高ですね。
えりなさん:最高なんですよ。「あそこの釣り客、アジ釣ったな」って言いながら、コーヒーを飲む。
真太郎さん:(魚の種類が)分かるよね。
えりなさん:わかる、光り方で。














