家族の代わりに「SOSを出せる人の存在が」 少女たちに必要なこと

16歳の頃から警固公園に通っていたというAさん(19)。藤野さんに声をかけられたことがきっかけで、今も支援を受けている。

両親が離婚し、生まれた直後から施設で暮らしていたAさんは、中学卒業後、グループホームに入所。だが、うまく馴染めず、警固公園を訪れては非行を繰り返していたという。

Aさん
「みんなでお酒飲んだり、自分と似たような人ばかりいた気がする」

当時は生活する金を得るため、犯罪に手を染めることもあったという。

Aさん
「女の子と2人で(パパ活の)募集して、その人が風呂入ってる間にお金だけ取って逃げる」

Aさんは小学3年生の頃、一度母親のもとで暮らしたことがあった。だが、日常的に暴力を振るわれ、半年足らずで施設に逆戻り。その後、うつ病を発症し、精神科の入退院を繰り返すようになった。

Aさん
「小学6年生ぐらいから(腕を)切り始めた。イライラするけど、どうしようもない。自分だったら誰にも迷惑かけない。面倒くさい、生きるの。死ねるならすぐ死にたい、今でもそうかも」

現在は生活保護を受けながら、福岡市内のアパートでひとり暮らし。その部屋はゴミであふれかえっていた。

藤野さんのNPOでは、これまで延べ5000人以上の若者たちと繋がってきた。そのうち、面談など個別支援に至るケースは200人にのぼる。

頼る身寄りのないAさんを、藤野さんはいつも家族の代わりになって支え続けている。

NPOあいむ 藤野荘子 代表
「彼女は自己肯定感も高くないし、自分が大切にされる経験をあまりしていないので、SOSを出せる人、自分を見てくれる人の存在は必要なんだろうなと毎回感じる」