ミラノ・コルティナ五輪のスキー・ノルディック複合代表、渡部暁斗(37、北野建設SC)が26日、オンラインで会見を行った。6度目の五輪へ「残りわずかな時間を大切に、オリンピックの本番で奇跡が起こせるようにしっかり準備していきたい」と意気込んだ。

今季限りでの引退を発表している渡部にとって、最後のオリンピックとなる今大会は「楽しみ半分、不安半分というのが正直なところ」だという。代表への選出を喜びながらも「メダルに絡んだりするような奇跡的なパフォーマンスが出せるのか」、未来のために「若い選手を連れて行った方が先のある五輪になるのでは」と、葛藤を抱えている。

五輪では2014年のソチ大会から3大会連続、団体も含め4個のメダルを獲得しているが、22年北京大会での銅メダル以降、W杯での表彰台はなく今季も13位が最高位だ。「苦戦してるのはジャンプでパフォーマンスがかなり不安定。いいジャンプが1本出れば勝負には絡んでいけるかなというような走りはできてるかなと思います」。トレーニングでも改善に取り組んでいるといい「それが出せるかがポイントになってくる」。

五輪という「大きな道標があったから紆余曲折しながら、今の自分にたどり着いた」という渡部。「もしかしたらっていうところを本当に自分でもまだ信じてますし、それを起こすことができたら、面白いオリンピックになるんじゃないかな。そういうわずかな可能性みたいなものを捨てずに、諦めない姿っていうのを見ていただけるようなオリンピックになればいいなと思ってます」と語った。

【過去5大会の成績】
■2006年トリノ ※初出場
男子ラージヒル19位

■2010年バンクーバー
男子ノーマルヒル21位
男子ラージヒル9位
男子ラージヒル団体6位

■2014年ソチ
男子ノーマルヒル銀メダル
男子ラージヒル6位
男子ラージヒル団体5位

■2018年平昌
男子ノーマルヒル銀メダル
男子ラージヒル5位
男子ラージヒル団体4位

■2022年北京
男子ノーマルヒル7位
男子ラージヒル銅メダル
男子ラージヒル団体銅メダル

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