東京大学大学院の教授が性風俗店などで違法に接待を受けたとして、収賄の疑いで逮捕された事件。東大では去年も医学部准教授が収賄容疑で逮捕されていて、「国際卓越研究大」の認定への影響が注目されます。

東京大学は、10兆円規模の大学ファンドの運用益で世界トップレベルの研究を行う大学を支援する「国際卓越研究大学」の事業に応募し、現在、認定をめぐる審査が続いています。

1回目の2024年度には東北大学が、2025年度には東京科学大学と京都大学が選ばれていますが、東京科学大学、京都大学の選出と同じタイミングで、東京大学に向けて出された文科省の有識者会議の意見書では「コンプライアンス上の問題に対する法人組織としての対応は、国際卓越研究大学に求められている自律と責任のあるガバナンスの構成要素として重要である」と指摘されました。

さらに、「法人としてのガバナンスに関わる新たな不祥事が生じたと判断された場合、審査を打ち切る」との見解も示されました。

文部科学省によりますと、意見書に向けた審査の際には、すでに今回の収賄に関する情報は大学側が報告して共有されていたため、「新たな不祥事」とは扱われておらず、「今の段階ですぐに審査を打ち切るという議論にはなっていない」ということです。

東京大学の藤井輝夫総長はきのう(25日)、「度重なる教員の逮捕は痛恨の極みであり、言語道断で、遺憾であると言わざるを得ません」とのコメントを出しました。

文科省や有識者会議は、東京大学側の今後の対応を見て「国際卓越研究大学」の認定について判断する見込みです。