家宅捜索の際、捜査対象の男性らに暴行を加えたとして元警察官2人に有罪判決です。

 弁護人とともに伏し目がちに裁判所へと入る男。大阪府警・捜査四課の元巡査部長・阪口裕介被告(33)です。

 阪口被告とその上司の元警部補・時長力被告(51)は去年7月女性を風俗店などに紹介する国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」の拠点とみられるビルの一室を家宅捜索した際、捜査対象の男性3人に暴行した罪に問われていました。

 これまでの裁判で2人は起訴内容を認め、被告人質問で阪口被告は「上からの指示で必死だった」、時長被告は「現場の下の者を守るために私もやりました」などと述べていました。

 1月26日の判決で大阪地裁は、「警察官の職務執行への国民の信頼が大きく損なわれた」などとしてともに執行猶予3年をつけたうえで、阪口被告に拘禁刑2年6か月、時長被告に拘禁刑2年を言い渡しました。

 一方、大阪府警は1月23日、事件にかかわった35人を処分し、阪口被告と時長被告は懲戒免職処分としました。

 大阪地裁は2人に執行猶予をつけた理由として、「懲戒処分で社会的制裁を受けている」としています。