吐きそうな緊張と、役を「落とす」ための儀式

話題作への出演が続く現在、前原さんの抱えるプレッシャーは以前よりも大きなものになっています。

前原さん:
「自分自身が背負っているものって言い方したらちょっとかっこつけてますけど、何とかちゃんと現場で表現しないといけないし。外したらこけちゃうっていう気持ちもあります」

「僕だけの作品ではないですけど、自分もすごく一つ一つの大事なパーツだって思えるようになってきてはいるんで、初めて寝られない日とかありましたね。吐きそうとかもいっぱいありますし。でも、現場に行けば楽しいんです。いろんな人にも出会えて、自分が『広げられていく感覚』っていうか」

芝居は、俳優同士の激しいエネルギーの受け渡し。だからこそ、撮影が終わってもすぐには「自分」に戻ることができないときも。

前原さん:
「真っ直ぐ家に帰れないこともあります。どこかに寄って帰らないと嫌だ、みたいな。コーヒーを一杯飲んだり、スーパーに寄ったり、お風呂に入ったり。『個人の生活』に戻るステップを踏まないと、役を引きずりたくない気持ちもあって。引きずることもないんですけどね、僕は」

そんな前原さんにとって、究極のリフレッシュは故郷・長崎に帰ることだと言います。

前原さん:
「1年必死に頑張るのは、正月に実家で思いっきりダラダラするため!長崎はまるでお風呂みたいな感じです。本当にゆったりできる」

立山の夜景をドライブで見下ろしたり、橘湾の絶景を眺めながら食事を楽しんだり。長崎で過ごすご褒美のような時間が、前原さんがまた1年頑張るための活力となっています。