ニワトリ5万4400羽を殺処分 鳥インフルエンザ~2年前の宗像市に続き2例目 福岡

病原性鳥インフルエンザが、福岡県糸島市の養鶏場でも確認されました。約5万4400羽のニワトリを殺処分するなど対応に追われています。


◆殺処分が始まる
RKB廣野善之「鳥インフルエンザが確認された糸島市の養鶏場です。白い防護服を着た関係者が殺処分を行っています」

糸島市本の養鶏場です。18日、複数の死んだニワトリから簡易検査で鳥インフルエンザの「陽性」反応が出ました。

服部知事「まず大切なことは初動対応であります。初動対応をしっかりやって、封じ込めることが大切であります」


◆2年前の宗像市に続き2例目
福岡県は昨夜「対策本部」を設置し、遺伝子検査を実施してさらに詳しく調べていましたが…

服部知事「先ほど午前8時、本県糸島市の養鶏場で確認されておりました事例につきまして、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜であると確定をいたしました」

19日の朝8時に、病原性のウイルスであることが確認され、この養鶏場で飼育されていた約5万4400羽のニワトリをすべて殺処分することになりました。福岡県内の養鶏場で病原性の鳥インフルエンザが確認されたのは、2020年の宗像市に続き2例目となります。

福岡県によりますと、常時150人態勢で24時間、殺処分にあたりますが、すべての処分を終えるには3日ほどかかる見込みです。


◆周辺の養鶏場で消毒対策
RKB小畠健太「糸島市では、周辺の養鶏場に出入りする車の消毒作業が行われています」

県は、発生場所から近い養鶏場ではニワトリや卵の移動を禁止したほか、糸島市内4か所の消毒ポイントで、周辺の養鶏場に出入りする車両を消毒するなど対策を講じています。


◆鶏肉や卵から人に感染した事例はない
福岡県によりますと、今シーズンに養鶏場で鳥インフルエンザが発生したのは、全国で40例目となります。服部知事は、鶏肉や卵から人に感染した事例はないことを挙げ、販売されている商品は安心して購入してほしいと呼びかけました。

服部知事「鶏肉や卵を食べて、人が鳥インフルエンザに感染したという事例はございません。安心して普段通り、鶏肉や卵ですね、お買い求めいただきお召し上がりになっていただいて大丈夫であります」