島根県東部を震源とする地震が発生した6日、気象庁から発表された緊急地震速報が、島根県雲南市のデジタル防災無線で配信されていなかったことがわかりました。原因は機器の設定ミスによるものです。

雲南市によると、デジタル防災無線による緊急地震速報は、震度5弱以上の揺れを感知した際に、市内131箇所に設置している屋外スピーカーと、市内各家庭・事業所に約11000台配布している防災ラジオから配信されることになっています。

雲南市では、6日、最大震度5弱の揺れがあり、気象庁からの緊急地震速報が、午前10時18分、同28分、同37分、同38分の計4回発表されましたが、雲南市のデジタル防災無線から緊急地震速報はいずれも配信されませんでした。

市のデジタル防災無線のシステムは、気象庁からの速報を2つの回線で受信していますが、到達には数秒の差が生じることから二重に配信することを避けようと、2021年10月の運用開始時に、速報が遅く到達する方の受信機は作動しないようにしていました。

一方で、速報が速く到達する方の受信機は、サーバを管理する業者が、気象庁からの速報を配信する設定にしていなかったため、緊急地震速報が配信されなかったということです。

この状態は運用開始時から続いていて、訓練の際には消防庁からの配信で運用を確認する仕組みだったため、今回に至るまで設定ミスに気付かなかったとのことです。

市では、サーバを8日に正しく設定し直すとともに、遅い方の受信機も有効化して、2つのルートで配信できるように変更しました。

雲南市は「今回、市民のみなさんに安全に直結する情報を配信できないという重大な事案が起きたことを、大変申し訳なく思っております。真摯に反省し再発防止に取り組んで参ります」とコメントしています。

経緯については、市のホームページでも公開しています。