■「確率は無意味」なのか…西村教授「確率の数値だけで判断してはいけない」

では、「日本中どこでも地震が起きるなら、確率の地図には意味がないのではないか」という疑問に対し、西村教授は「確率そのもの」よりも、活断層の存在が「過去に起こった地震の痕跡」であることを踏まえ、次のように説明します。

(京都大学防災研究所 西村卓也教授)
「大きな地震が近くで過去にあったというようなことを、やっぱり知っていくのと知らないのでは、地震に対する備え方っていうのはだいぶ変わってくると思うんです」
「日本全国どこでも地震には気をつけなければいけないんですけど、活断層の周辺にお住まいの方は、やっぱり『それ以上に気をつけなきゃいけない』」

では、いつか来る地震に備え、私たちはどのようなことに気を付けてなければならないのでしょうか。

防災の専門家、愛媛大学防災情報研究センター・二神透 副センター長は避難も見越した「必要なものを備えた非常持ち出し袋」の準備を訴えます。

(愛媛大学 防災情報研究センター・二神透 副センター長)
「南海トラフ巨大地震であれば、救援がくるまで1週間といわれているので、1週間分の飲み水は各自が準備しておくことが大事」
「避難する場合を想定して、必要なものを非常持ち出し袋として準備してもらいたい」

1月14日に公表された新たな活断層長期評価の確率。

それは「安全な場所」を探すためのものではなく、確率という数字とともに「いつか必ず来る揺れ」の大きさを知り、備えるためのツールとして活用すべきものだと言えそうです。