年末に放送された「SASUKE」はご覧になりましたでしょうか。その番組をきっかけに誕生した今年注目の競技を特集します。
障害物をクリアしてタイムを競う、「オブスタクルスポーツ」です。競技人口は世界で2000万人。ロサンゼルス五輪にも採用されることが決まっていますが、世界での活躍が期待される選手が、実は香川県にいるんです。

軽い身のこなしでコースを駆け抜けます。いま、注目の競技、オブスタクルスポーツです。
「おはようございます」
「よろしくお願いします」

徳島県にある競技専用施設にやってきた、久保 樹選手、38歳。高松市在住で、オブスタクルスポーツのトップ選手のひとりです。昨年(2025年)の日本選手権で優勝。元日本記録保持者でもあります。
昨年(2025年)9月、スウェーデンで開かれた世界大会に日本代表として出場。20歳から39歳までのシニアカテゴリーで、予選を突破したものの惜しくもメダルには届きませんでした。
(久保 樹選手)
「練習して、コースを研究をして行きましたが、全然通用しない部分があって、オブスタクルの間の距離が違うとか、オブスタクルの材質が違うとしなり具合やすべり具合が違って、自分の動きに幅を出さないと世界に通用しないというのを感じて日本に帰ってきました」

人気の番組、「SASUKE」をヒントに生まれた競技です。コースの長さは100メートル。12か所に設置されたオブスタクル=障害物をクリアしながらゴールまでのタイムを競います。2028年のロサンゼルス五輪では、近代五種の馬術に代わる新競技として採用されています。

(久保 樹選手)
「オブスタクルをしているだけではオリンピックを目指せなくて、五種目すべてしないといけないので、自分がオリンピックというのは五種目できないので、現実的に目指してはいませんけど、ゆくゆくはオブスタクルスポーツだけでオリンピック種目になったら面白いなと」
この日は、日本のトップ3が集結しました。昨年の日本選手権で2位の佃選手と3位の加藤選手も香川県出身です。
(久保 樹選手)
「いちばん練習したいのは、リングやモンキーバーをいろんなやり方でクリアするのが課題で、それを練習するつもりで来ました」
「勢いがついたら難しいですよね。相当早く手を離さないと」
「勢いがつかなかったらベルまで手が届かないから…」

世界で戦うための課題は、どんな環境でもベストに近いタイムを出すこと。障害物の間隔などのわずかな違いが大きく影響するため、あえて掴む位置を変えてみるなど、戦略が求められます。
(久保 樹選手)
「3つ目と6つ目を掴むのが早くてスタンダードですが、5つ目を掴んでベルまでいけないかなと」
「何のことか分からないスポーツですよね」
「だからどうしたみたいな」
昨年、この競技が日本に上陸して徳島県にコースができると、すぐにのめり込みました。その理由とは。
(久保 樹選手)
「子どもの頃にアスレチックをやって楽しかったというのにプラスして、自分がやってきたスポーツの経験が生きて、これは得意そうだなと思いハマりました」

中学生から社会人まで陸上を続けていた久保選手。その経験を生かしたスピードは群を抜いています。圧倒的な強さは、他の選手たちの刺激にもなっているようです。
Q久保さんはどういった選手ですか?
(加藤雄一郎選手)
「バックボーンが陸上競技なので、体の仕組みや動かし方に詳しいので、いつも参考にさせてもらっています。強いです。勝てないです」

(佃 真輝選手)
「1個1個のオブスタクルも大事ですけど、障害物の間をどれだけ速く行くかが、最後1~2秒変わってくるポイントです」

(小寺健太記者 サッカー歴12年・バスケ歴6年)
「みなさん軽々と障害物を乗り越えていっているように見えますが、競技未経験の私が少し体験をしてみます」
(久保 樹選手)
「(競技を)体験してくれたら、難しさもあると思いますが、面白さも伝わるかなと、日本でできる場所は関東に1か所と徳島県に1か所だけなので、コースに来て体験してもらえたら」
今年の久保選手の目標は「リベンジ」です。
(久保 樹選手)
「2025年の世界選手権で悔しい思いをしたので、そのリベンジを世界大会でしたいというのが強く思っているところです。自分が選手として頑張るのももちろんですが、子どもたちにこの競技の魅力を知ってもらって、いろんな人に伝わったらいいなとも思っています」

大人も子どもも夢中になれる、オブスタクルスポーツ。競技のパイオニアである久保選手たちの活躍で、ますます人気が高まりそうです。
(スタジオ)
ー久保選手は県教委の保健体育課に勤務しています。オブスタクルスポーツをやりたくて長野から徳島に移住したという子どもや、コースで練習するため東京から訪れた子もいるそうです。














