高市総理の“アキレス腱”は「円安」か
高柳キャスター:
ポイントの(1)“経済国会”とはどういうことでしょうか。

TBS報道局 解説委員 後藤俊広 元政治部長:
2025年も、臨時国会では物価高対策が大きなテーマでしたが、ある野党幹部によりますと、「この国会は物価高や円安などの“経済国会”となりそうだ」とのことで、2026年は去年の臨時国会以上に大きな争点になってくるのではないかと見ています。
2025年は、▼電気・ガス代支援、▼子育て応援手当、▼重点支援地方交付金、▼ガソリン暫定税率廃止、▼年収の壁見直し、といった政策を打ち出していますが、ここにきて、かなり不安な要因・要素としてあるものが「円安」です。
実際、高市総理が2025年10月に自民党総裁になった段階では、1ドル=147円程だったのですが、1月8日のレートでは157円前後までいっており、約10円の円安が続いています。
さらに、2025年12月に日本銀行が金利を上げました。アメリカとの金利差は迫っているにも関わらず、なかなか円高に進まないということがあります。
現在の円安の状態、あるいは、円安がさらに進んでしまうと、今まで打ち出してきた政策の効果が半減してしまいます。
おそらく野党側も、そこら辺をかなり絞って攻めてくるのではないかと見ています。

井上貴博キャスター:
高市さんが総理になったことで、政治が動いている感覚があります。また、強固な保守系の岩盤支持層がしっかりしているので、支持率がそう簡単に崩れることはないとも感じます。
しかし「円が弱い部分」があります。責任ある積極財政の行方は、間違いなく政権の“アキレス腱”になるのかなという気がします。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
経済で言うと2点あると思います。
1つは、積極財政ですので、インフレを加速する仕組みになっていますよね。それによって「全然インフレが収まらないではないか」という反応が出ること。
2つ目は、実質賃金がどこまで上がってくるかが重要です。もし上がらない場合、期待は高いけれども暮らし向きが良くならないということで、期待が失望に変わっていくのかどうかが、2026年前半の焦点だと思います。
出水麻衣キャスター:
今、支持率が高いということで、政権内では物価高対策がそこまで浸透していないのではないかという危機感のような声は、どのくらい聞こえてきていますか。

TBS報道局 解説委員 後藤俊広 元政治部長:
水面下では「このままではまずいぞ」という声があり、かなりの危機感があります。実際、高市総理の高い支持率は、政権発足から約3か月は私達も様子見なんです。
この3か月間で、その政権が何を目指しているのか、どういった政策・法律に力を入れるかなどを、まず見極める。そういった意味では、通常国会の召集で、高市総理政権の真価が問われるのではないかと見ています。














