大阪桐蔭vs国学院栃木 予想どおりの大激戦「絶対に守り切れると思った」

 準々決勝第3試合は、大阪桐蔭(大阪)と国学院栃木(栃木)が激突。桐蔭学園(神奈川)とともに今シーズンの高校ラグビー界をリードしてきた両雄の対決は、予想どおりのがっぷり四つの展開となります。

 前半から激しく体をぶつけ合う両チーム。大阪桐蔭が持ち味のフィジカルの強さをいかして前に出ようとすると、国学院栃木も素早い動きと強靭なフィットネスで対応。お互いが一歩も譲らず、両チーム無得点の時間が続きます。

 ようやく試合が動いたのは前半13分。大阪桐蔭は敵陣22m付近ラインアウトからモール攻撃を仕掛けると、そのまま巧みなコントロールで22mを押し切り、SH福島悠右選手がトライ。ゴールも決めて7対0とリードします。

 それでも差は7点。吉岡肇監督が「前半は大阪桐蔭の大きいFW陣に差し込まれる場面もある中で7失点。『後半はいけるぞ』と言って選手たちを送りだした」と振り返ったように、後半に入ると国学院栃木の選手たちが躍動します。

 前半同様、大型選手が次々と身体をあてて攻め込んでくる大阪桐蔭に対して、落ちない運動量と反則を犯さない抜群の集中力で対抗。再三のピンチをしのいで得点を許しません。そして19分、ようやく敵陣に攻め込むと、ラインアウトから鮮やかな攻撃を仕掛けてWTB家登正宜選手が右隅にトライ。逆風の中、右隅からのゴールを見事に決めて、ついに7対7の同点に追いつきました。

 しかし、ここから大阪桐蔭が底力を発揮します。再びしっかりと身体を当てながら前進していくと、後半26分、またしても敵陣22mライン付近からのモールを押し込みます。FW陣が一塊となって国学院栃木のディフェンスを押し下げると、最後は左に右に展開しながらFB須田琥珀選手がトライ。プレッシャーがかかる中、ゴールも決めて14対7と勝ち越しました。

 残り時間は、ロスタイムも含めて5分あまり。国学院栃木も、懸命にボールをつなぎながら何度も何度も攻め込みます。それでも最後まで大阪桐蔭のディフェンスは崩れませんでした。

 チームを率いる手崎颯太主将が「ラストの攻め込まれた場面でも、みんなの顔を見ると笑顔だった。絶対に守り切れると思った」と語ったように、切れ味抜群の国学院栃木の攻撃に対して、トライラインを背にしながらも全員が体を張って守り切りました。

 最後はトライエリアに飛び込もうとした国学院栃木の選手を強烈なタックルで防ぎ切ってノーサイド。大阪桐蔭が大激戦を制してベスト4進出を果たしました。