超高温プラズマの発生は20万回以上
研究所では、大型ヘリカル装置・LHDを使い、27年間で、20万回以上の超高温プラズマを発生させる実験を行い、「ヘリカル方式」が物理的に成立すること、高度な制御が可能であることを世界に証明し続けました。
研究に携わる担当者は「いつでも1億度のプラズマを発生させられるようになった」と話します。
プラズマを発生させて行う実証実験は今後、茨城県那珂市に設置されている「JT-60SA」で行われることが決まっています。
こちらは「ヘリカル方式」ではなく「トカマク方式」と呼ばれるもので、フランスで建設が進む国際研究施設「ITER(イーター)」でも採用されるタイプのものです。
核融合発電が現実となった場合、その燃料となる「重水素」は海から取り出すことが想定されています。
研究所では、特にエネルギーをめぐる国際問題、政治問題に関して、かなり大きな進展に繋がるのではないかと、その展望に期待を寄せています。














