環境省は、水俣病の被害者が入院や通院した際に受け取る「療養手当」を増額する方針を明らかにしました。

環境省によりますと、2026年度の当初予算案に、療養手当の増額分 3億4800万円を盛り込んだということです。

療養手当は現在、1995年の政治解決と2009年の水俣病特別措置法に応じた「未認定患者」の入院や通院に対し、月に1万2900円から2万3500円が支払われています。

増額は、月に1400円から1500円程度を想定しているということです。

今回の増額について環境省は、水俣病の関係団体や熊本県から物価高に応じた増額の要望が出ていたことなどを理由として挙げています。

一方、関係団体は、今回の増額を評価した上で、引き続き対応を求めました。