■2022年を振り返る『新潟の栞~選挙~』
2022年は、5月に知事選・7月に参院選と、全県選挙が2つ続く選挙イヤーでした。
時期も近かったこの2つの選挙から、連携の大切さと難しさが垣間見えました。
県のトップを決める5月の新潟県知事選選挙…
【花角英世氏】
「住んでよし訪れてよしの新潟県を目指してまいりたいと思います!」
【片桐奈保美氏】
「原発に頼った政治から離れれば、もっと色んなことができるわけです!」
その直後、7月に実施された国政選挙…
【小林一大氏】
「自分をちゃんと知っていただけるようにしっかりご挨拶する、それだけです」
【森裕子氏】
「国会は、国会無力化計画絶賛進行中!」
2022年は『あすの日本を!あすの新潟を!政治で引っ張ろうとする候補者たち』がしのぎを削る熱い戦いを繰り広げました。
■新潟県知事選での “争点”と『ほころび』
2022年5月の新潟県知事選。
2期目を狙う現職・花角英世さんのキーワードは「県政の継続」でした。

【花角英世氏】
「争点になるっていう意味がよくわかんないんですが、それぞれが自分の考えられている、新潟県をどんな新潟県にしていきたいのかを訴えることで、そこに違いがあれば、それを県民の皆さんがどう判断するかということだと思います」
一方の対抗馬は、新人・片桐奈保美さん。
【片桐奈保美氏】
「争点は原発ですよ」

両者「争点」の捉え方にも違いがありました。
そして複雑に見えたのが支援体制です。2人とも政党の公認を受けない無所属でした。
『県民党』を掲げる花角さんを支持したのは、与党の自民党・公明党と、国政与党とは距離を置くはずの連合新潟と国民民主党。連合新潟は、立憲民主党の支持団体です。
【連合新潟 牧野茂夫会長】
「花角さん自身、県民党でいきたいということもありますし…」
【国民民主党県連 上杉知之代表】
「国政の与党野党は関係なく、現職花角知事しっかりやっていただいていますので…」

一方の片桐さん。社民党・共産党の推薦と、市民団体の支援を受けました。
ただ、野党第一党の立憲民主党は、連合新潟へ配慮した形で「自主投票」を決定。衆院選小選挙区で3議席を持つ力を発揮することはありませんでした。
これが後々の“しこり”となります。
【立憲民主党新潟県連 菊田真紀子代表(当時)】
「重大な県知事選挙において、野党第一党が候補者を擁立できなかったのは大変申し訳なく、残念に思っています」
そして、選挙戦…
【花角英世氏】
「反応は前回よりももっと大きいような気がしますね」
【片桐奈保美氏】
「頑張ります。ステップバイステップで、一日一日上手にならないとね」
与党と一部野党のタッグもあってか、現職の花角さんがおよそ50万票の大差をつけた圧勝となる再選でした。
【花角英世知事】
「明日からまた再び、新しい県政を始めていかなければならないと思っています」
ただやはりその裏で、2か月後に控えている『参院選』が気になります。
【連合新潟 牧野茂夫会長】
「次の参議院選挙に大きな影響がないような格好でお願いをしている」