「顔は骸骨、体は枯れ枝。全身斑点だらけ。僕を嬉しそうに見て微笑んでました」
翌日の朝一番、勇気を出してアイの病室に入った水谷さん。
言葉を発することができなかった。
水谷修さん(夜回り先生)
「50kg近くあったアイの体重、20kg台前半、顔は骸骨、体は枯れ枝。全身斑点だらけ。真っ黒い唇、真っ黒く縁取られた目が、僕を嬉しそうに見て微笑んでました」
水谷さんが泣いていると、アイは何分もかけて頭の横まで這い、指の先で水谷さんの髪の毛を触った。
水谷修さん(夜回り先生)
「『泣かないで』そう言ってるつもりだったでしょう」














