苦しみの先に見えた希望

あの日から13年。
これまで辛くて足を運ぶことができなかった康志さんとの思い出の場所も、今では行くことができるようになった場所も増えてきました。
松本里奈さん
「広島ドラゴンフライズの試合を見に行くようになった。結婚してからの19年間のうち、半分以上は子供たちのバスケを追いかける生活。夫がいなくなって、バスケを見ることも無くなっていたが、最近は観戦に行って、バスケの試合自体を純粋に楽しめるようになった」
心から笑うことが無く、“自分は楽しんではいけない”とさえ思っていた時期もあった松本さん。そのときの自分を乗り越え、今まで楽しめていなかったことを楽しめるようになりましたが、同時に悔しい思いも芽生えたといいます。
松本里奈さん
「一緒に子供たちを育ててきてて、いま成長して『こういうことがあったね』とか、『ああいうことがあったね』とか、夫婦だけしか知らない時間を一緒に振り返る相手がもういなくて。それだけはやっぱり悔しい」














