1976年12月、一攫千金を夢見た人たちが売り場に殺到し、死傷者を出す惨事が起きました。「年末ジャンボ宝くじ」の販売現場で、なぜこれほどまでのパニックが起きたのでしょうか?当時の衝撃的なニュースと事件発生日のお天気に迫ります。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
オイルショック後の不況と現代の数億円に匹敵する「夢」
1970年代の日本は、第一次オイルショックを境に高度経済成長が終焉。公共料金の相次ぐ値上げ、失業率の増加など、社会は重苦しい不況ムードに覆われていた時代です。
そんな暗い世相の中で登場したのが、1976年の「年末ジャンボ宝くじ」です。
賞金1等1000万円が40本、大卒初任給が約9万円程度だった時代に、まさに「一発逆転」を夢見る庶民にとって究極の希望だったのです。














