「人が長時間接触」「湿気がたまりやすい」場所を念入りに掃除して

「この時期に行う大掃除では、床だけでなく、布団、ソファ、ベッドの下など、人が長時間接触する場所や湿気がたまりやすい場所を意識することが大切です。

特に寝具は、表面だけでなく内部に溜まった『ダニ由来の汚れ』を吸い出す必要があります。マットレスだけでなく、ベッド本体や敷布団の下の床、ラグなどもしっかり掃除しましょう」

「家の中がなんだかざらざらする…。そんな感覚があるときは、ダニを含め、さまざまな原因が隠れている可能性があります。

室内のホコリの多くは、衣類、布団、カーペット、ぬいぐるみなどの布製品から出る繊維くずです。さらに、窓の開閉や人の出入りによって、外の砂や土、花粉、排気ガスなどの微粒子も入り込みます」

「人の皮脂や垢、食べ物の細かなカスもホコリと絡み合い、粘着性のある汚れになります。

そこにダニの死骸や破片、糞が加わり、白い粉状の汚れとして目立つことがあります。こうしたざらざら感やダニ対策として、掃除機は物理的に除去できる現実的な道具です。

ただし、吸引力やノズル形状によって効果に差が出ること、また排気から微細なホコリを再び吐き出してしまう機種がある点には注意が必要です」

「HEPAフィルターなど、排気性能の高い掃除機を使い、ゆっくり時間をかけて吸うことが重要です。

フィルターは目詰まりしやすいため、定期的なメンテナンスも忘れないようにしましょう」