相次ぐクマの出没を受け新潟県新発田市は24日から、ある「特別なふるさと納税」の受付を始めました。 その使い道は、ズバリ「クマ対策」です。
新発田市によりますと、使い道をクマ対策に限定したふるさと納税としては“県内初の取り組み”ということで、最大の特徴は寄付者に対する「返礼品がない」ことです。
新発田市では住宅地や学校、駅の付近といった生活圏だけでなく、これまであまり目撃情報がなかった海沿いにまでクマが出没しています。実際に猟友会のメンバーが襲われる事例も発生していて、対策費用の増加や対応する人員の安全確保が課題となっています。
今回募る寄付金は、大きく2つの対策に使われます。
1つ目は「環境整備」です。
クマを寄せ付けないため、河川敷の整備や、餌となる放置された柿や栗の木の伐採を支援します。
2つ目は「安全対策」です。
最前線で対応する猟友会や市職員を守るための防護盾や防刃(ぼうじん)ベストの整備、それに学校へのクマスプレーの貸し出しなどに活用されます。
寄付額は2000円から1万円までで、新発田市民も税控除の対象となります。
市は「人とクマの棲み分けを実現し、市民の安心安全を守るために支援をお願いしたい」としています。














