有機フッ素化合物「PFAS」が検出された問題で、近隣住民らが全国初の公害調停申請です。

 大手化学メーカー「ダイキン工業」の工場がある大阪府摂津市の川や地下水から、発がん性など健康への影響が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」が検出された問題。

 近隣住民ら800人あまりでつくる市民団体が、12月23日、ダイキン工業に対し健康調査の実施や、会社側の環境調査などの資料の開示を求める公害調停を、府の審査会に申請しました。PFASをめぐって住民団体が企業に対して公害調停を申請し受理されたのは全国で初めてとみられます。

 (近隣住民 和田壮平さん)「本日の申し立ては、今を生きる住民の意思とこれまでの声なき声を記録し、次の世代へ引き継ぐ節目です」

 ダイキン工業は公害審査会から連絡を受けていないとした上で、「調停手続においても、建設的な対話を通じて対応を検討する」などとコメントしています。