こうした現状に専門家は、「社会全体にある『思い込み』が背景にある」と指摘します。

(自治体の人事・労務管理に詳しい・茨城大学 清山玲教授)「女性、子ども、高齢者というところに非常に偏っているというのが率直な印象。女性は子ども、高齢者のケア、相談対応に適しているという思い込みが社会全体に」

行政の中枢の部署に女性管理職が少ないことについて、「社会の変化に十分に対応できていない」とも指摘します。

(自治体の人事・労務管理に詳しい・茨城大学 清山玲教授)「どちらかというと官房系が、時間外、休日労働が多いのであれば、時間制約がない若いうちに女性をそういう分野に早く配属して経験を積ませることが有効。社会の変化を職場が受け止めて、マネジメントでそれを生かすことが大切」

年明け以降、新年度に向けた人事の動きが本格化する中、女性管理職の配属先に変化は起こるのか?注目されます。