映画評論家として初めて文化功労者に選ばれた、新潟市出身の故佐藤忠男さんの人生を描いたドキュメンタリー映画が完成し、地元映画館での上映を前に、試写会が開かれました。

『佐藤忠男、映画の旅』は、佐藤忠男さんが2022年に91歳で亡くなるまでを追ったドキュメンタリーで、テレビディレクターなどを務める寺崎みずほさんによる初監督作品です。21日には、新潟市歴史博物館みなとぴあで試写会が開かれ、関係者や一般市民が集まりました。

映画では、1930年に新潟市で生まれた佐藤さんが、70年に渡り映画評論家人生を歩む中で、妻の久子さんとアジアを巡り、魅力的な映画を見つけ出し、日本に紹介するとともに、各国と文化交流を進め、2019年には文化功労者に選ばれた功績を振り返っています。

寺崎さんは佐藤さんが学長を務めた日本映画学校で学んだこともあり、カメラを手に2019年から佐藤さんに密着したということです。