安全保障を担当する総理官邸の幹部が「日本は核保有すべきだ」と話したことをめぐり、核兵器廃絶を訴える市民団体らが政府に非核三原則の堅持などを要請しました。
被爆者などでつくる「核兵器廃絶日本NGO連絡会」らのメンバーはきょう、外務省を訪れ、官邸幹部が「日本は核保有すべきだ」と語ったことについて抗議しました。そのうえで、非核三原則を国是として堅持し続けることを明確に表明するよう求め、高市総理などに宛てた要請書を提出しました。
日本原水爆被害者団体協議会 和田征子 事務局次長
「高市さんにですね、非核三原則は国是であるから、ただそれだけではなくて、ちゃんとこれを私達は堅持しますよっていうことをはっきりと言っていただきたい」
要請に対し、外務省側は「報道の逐一についてコメントは控える」との回答があったうえで、「非核三原則について政策上の方針として堅持している」と述べたということです。
その後、市民団体らは防衛省も訪れ、「核保有すべき」と発言したとされる幹部を特定し、発言が事実であれば罷免を求める要請書を提出しました。
去年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の和田さんは、「内部でこうした発言が許される雰囲気があるのではないかと心配している。原爆を経験した者として、核兵器を使ってはいけないと伝えていきたい」と訴えました。
注目の記事
国立大学准教授の「二つの顔」違法風俗店の経営に関与 不倫相手の女性を “しもべ” 扱い「奴隷契約」か 富山

新幹線や特急列車で荷物を置くため「1人で2座席分購入」はアリ?ナシ? JRの見解は… 年末年始の帰省ラッシュ・Uターンラッシュ 電車内での“荷物マナー”

急増するパキスタン人に相次ぐ攻撃…ロケット花火やバット「嘘だと思われる」ユーチューバーへの取材で見えた目的と誤情報 地域社会での共生に深い影

1匹見かけたら、3年後には2万匹に…爆発的繁殖力「ニュウハクシミ」の生態 文化財をむしばむ小さな脅威

「ただただ怖くて…家にいられない…」地震で“恐怖の場”となってしまった自宅 壁は大きく裂け鉄骨は曲がり… 今も続く不安を抱えながらの生活【最大震度6強 青森県東方沖地震 被災地のリアル①・前編】

「ごめんね」自らの手でロープをかけ…アルコール性認知症の息子(当時55)に絶望し 殺人の罪に問われた母親(80)が法廷で語ったこととは









