中国政府は、EU=ヨーロッパ連合がチーズなどの乳製品に不当な補助金を交付し、中国国内の業界に損害を与えているとして、事実上の関税措置にあたる最大42.7%の保証金を徴収すると発表しました。

中国商務省は22日、EU産のチーズなどの乳製品について不当な補助金により、安い値段で輸入されているとして、輸入額の21.9%~42.7%を保証金として企業から徴収すると発表しました。

保証金の徴収は暫定措置だとしていますが、事実上の関税にあたり、23日から発動します。

中国政府は、去年8月からEUが乳製品に交付する補助金が中国の業界に損害を与えていないかを調べる「反補助金調査」を行っており、EUによる中国製EVへの関税引き上げに対する対抗措置とみられています。

これに先立ち中国政府は16日、EUから輸入している豚肉についても最大19.8%の反ダンピング関税を課しており、中国とEU間の経済的対立が深まることが予想されます。