京都の茶道・裏千家の15代家元で、今年8月に102歳で亡くなった千玄室さん。旧日本海軍の元特攻隊員でもあった。MBSは、千玄室さんが亡くなる約2か月前の6月16日に取材を行っていた。テレビカメラを前に語ったのは最後の機会だったとみられる。

戦後80年という節目の年の瀬、約1時間の単独インタビューの全文をもとに、現代を生きる私たちへの「遺言」とも言えるメッセージを振り返る。

陣中で開いた茶会で戦友らが口々に「お母さーん」と叫んだ光景をはっきりとした口調で語った千さん。インタビューを続けるうち、戦後に取り組んだ茶道による「ピースフルネス」や、「特攻はテロ」との言説に怒ったエピソードにも言及していく。

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