住宅街に潜む一室、巨大な闇

事件は富山市内のごくありふれたマンションの一室で起きた。そこでは「メンズエステ」という看板の裏で、組織的な違法性風俗店が営まれていた。

滝谷被告の役割は、店の「宣伝部長」とも言えるものだった。国立大学で培った知識やスキルを悪用したのか、彼はホームページの作成や管理を担当。

検察側は冒頭陳述で、「滝田被告はホームページの作成や管理の見返りに少なくとも80万円の報酬を得ていた」 と指摘した。

店は2021年からの約3年半で、およそ3億5800万円という巨額の売り上げを叩き出していたという。

店には「マニュアル」が存在した。客に紙パンツを履かせ、身体を密着させて陰部を刺激する。さらには追加料金5000円で性交に至る——。
そんな露骨な性的サービスが、准教授が管理する洗練されたホームページを通じて、日常的に提供されていたのである。